便秘のお話 6 腸の動き
今回は便秘に関係して、腸管の動きについてお話をします。
先にも書きましたが、便は食べたものが腸に入り、消化吸収され、腸管が蠕動して、体内に吸収されないものや消化液や腸内細菌やその死骸が体外に出されたものです。
便秘においては大腸の問題だけで起きるものではなく、消化器全ての働きや機能が関与しています。
私達の腸管は絶え間なく、リズムを持って動いています。
小腸は絶え間なく蠕動していて、食事を食べると動きが活発になります。
また大腸は持続的に動いているのではなく、1日何回か間欠的に大きな運動をしています(ある程度のリズムがあります)
これら腸の動きには自立神経が大きく関与しています。
腸な周りには網の目のような神経が張り巡らされていて、またその活動は自立神経系(迷走神経と交感神経)の調整を受けています
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/腸管神経系
交感神経は
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2169
その運動を解析するために、大腸の内圧測定検査があります。私自身実施したことがないです 参考 http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000349.html
大腸は小腸と異なり、1日数回推進運動があります。あるスタディでは1日6回くらいの運動が慢性便秘では2.6回に減少していたそうです。また通常食後に誘発される大腸の運動も便秘の患者さんでは見られなくなっているケースが多いとのこと
便秘は大腸の問題だけではありません。ある意味消化管全ての動きに何か関連がありそうですよね。小腸の運動が悪ければ、当然便秘になりそうです