医師が勧める健康な身体創り

医学理論に基づく正しいダイエット法の紹介

【脂質のお話 その2 脂質とはなんぞや?】

皆さんは脂質についてどれくらいのことを知っているでしょうか?

テカテカのオイルを使った食事は食欲をそそりますが、ギトギト油は身体には悪そうとか思っていませんか?

しかし良しも悪しも脂質は生体になくてはならない必須の栄養素です。

私達の細胞の膜を始めとして生体を構築する物質であり、いろんな機能を果たすホルモンの成分にもなっていて、何より大事なエネルギーの貯蔵物質でもあります

ちなみにインド🇮🇳のアーユルヴェーダでは、オイルの取り方に対して非常に注意を払っているのです。

これから皆さんと一緒に脂質の本質についての知識を押さえて行きたいと思います

正しくいい知識を身につけて、それを私達の健康にも役立てていきましょう!

美容やアンチエージングにとっても脂質は大事な栄養素ですよ‼️

【脂質のお話 その1 脂質について】これから三大栄養素の一つ、脂質についてのお話をしていきたいと思います。

脂質も私達の身体にはなくてはならない重要な栄養素です。

それでは私達の身体の中で脂質はどのように使われて、どのような役割を果たしているのでしょうか?

しかし意外にも私達はこの大事な脂質についてよく知らないようです。これから皆さんを素敵な脂質ワンダーランドへご招待していきましょう!

【タンパク質のお話の追加】タンパク質のお話は概ね終わりましたが、追加のお話をします。タンパク質代謝に関連するいくつかのキーワードを上げておきます。それは1.窒素平衡 2.アミノ酸プール 3.タンパク質利用率 4.窒素カロリー比です。2から4は以前に概ねお話したので、1について付け加えをします。以前話したように、人が身体の構造を維持して、生命機能を果たすためには、栄養を摂取して、体内のアミノ酸プールと原料を共に、タンパク質を身体に同化し、日々、分解代謝されるタンパク質とバランスを保っています。しかし、何か身体に大きなアクシデントが起き、過剰な侵襲が人体にかかりタンパク質を大量に喪失してしまうと、生体機能が維持できず、死に至ることになります。また大きな手術でもそうですが、人間が恒常性を維持できずに、異化反応が更新した場合、やはり大事な治癒機転が働かず、残念な結果を迎えてしまうことになってしまいます。まあこういうことは普通の医師なら当然知っている常識ですが!

(タンパク質のまとめ)

1.タンパク質は体を構成し、いろんな機能を    

     果たす基本構成物質である (体重の1/5)

2.タンパク質はアミノ酸から構成されてお    

     り、体内のアミノ酸プールを主な原料とし

     て、その一部を新しく摂取したタンパク質

      から分解して合成されている

3.一日の必要なタンパク質は1.0~1.5g/BW 

       ㎏であり、その個人の状態により異なる

4.タンパク質として体内に取り込み、同化さ

      れるためには相応のエネルギーが必要であ 

      る(窒素カロリー比)

5.アミノ酸は主に肝臓で代謝され、最終的に

       は尿から尿素として排泄される

* 基本、摂取しやすいタンパク質は動物性タンパク質である。魚 鶏肉 乳製品 卵 豆 大豆食品などを心がけて摂取しましょう。皆さんわかりましたか?細かい質問があれば随時受け付けます。

(ダイエット講座その1.タンパク質について考える) 本日のテーマ 窒素の動きに着目する✨

前から私達の身体の中で、タンパク質という物質が中心となって働いている話をしましたが、それらはアミノ酸という基本単位から成り立っていて、その基本構造であるアミノ基の中の窒素がキーとなっています。だから私達の身体の中の窒素の動きに着目すると、私達の身体の動態を質量化することができると思います👈

私達は毎日どれくらいの窒素を取り入れ、どれくらいの窒素を排出しているのでしょうか?

窒素の一日排出量は15g程度(タンパク質換算で100g程度)その経路は尿がメインで12g(タンパク質換算80g)便が0.5g(タンパク質換算3g)皮膚が0.2g(1g)と言ったところでしょうか?私達の身体は、常に絶妙にこのバランスを保っているのです。ちなみにこのことから見たら尿中の尿素窒素の量を毎日測定していけば、私達のタンパク質の出入を質量化することができますよね!👏

講義 1 タンパク質について  タンパク質についてかなり述べてきましたが、ここで少し今までのまとめをしておきたいと思います。  

1)タンパク質は身体を構築する基本物質であり、それ自体が体の中で多種多様な機能を果たす重要な物質である。

2)タンパク質はアミノ酸から合成される。アミノ酸代謝中枢は肝臓である

3)タンパク質の動態としては、成人の場合、毎日平均3〜4g/BW kgのタンパク質が入れ替わる(およそ200g)また一日の必要摂取量は1g/BW kg(50〜100g)である*実質2/3以上は体内のタンパク質(アミノ酸)を再利用している。

ですから、以前述べたテーマに添えば私達が私達をもっとかっこよくなったり、もっと美しくなったり、もっと高いことができるスペックを身に付けるためには、私達の体内のタンパク質を変えていく必要があることに繋がるのです

coffee break 食事と精神状態について 🍎     皆さんは肝性脳症という病態をご存じですか?😱肝臓はいろんな栄養や物資の解毒や代謝を司る大事な臓器なので、それが弱って十分な働きができなくなると、身体に様々な支障をきたします😵その一つに肝性脳症があります。肝機能不全の患者さんはその時のコンディションによって精神状態が不安定になったり、自分でも訳のわからない行動を取ったり、様々な神経症状が出ることがあります。これは単なる精神病ではありません。その原因はアンモニアなどの解毒されなかった物質が直接作用しているのではなく、体内の神経伝達物質の乱れ、とくにアミノ酸のバランス異常が大きく関与していると言われています。私の経験したケースでも、慢性肝炎から肝硬変を患った患者さんがいて、気分の変調が大きかったり、またある時、自分でも訳のわからない行動を取ることがあると言われた患者さんがいました(ある日、家の中であちこちに火を付けようとして家族から止められたこともあったそうです)その時した治療は主に食事療法また便秘しないように、ラクツロースは常用し、便通調整もしました。また腹水コントロールのために、利尿剤調整。これだけでかなり状態が安定されました。やっぱり食事は大切です。