現役医師監修 あなたを変える本気のダイエット塾

医学理論に基づく正しいダイエット法の紹介

いい流れを作ること

健康的なダイエットをする際においては、いい流れを作ることが大切です。私達の身体は常に外界と関わり合いながらいろんな物質の出し入れをしています。また私達自身を保つように絶妙なバランスを保っています。

だからこそ無理くり生命活動の流れを断ち切ったりしてはいけません。それは決して健康的な変化と言えず、自分を壊してしまうことにもなり兼ねません。

皆さんも自分自身を大事にして下さい。
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脂質代謝はかなり奥が深いです
1.多種多様な脂質があり体内で絶え間なく代謝され変化している
中性脂肪(その中にも様々な脂肪酸がある)、コレステロール、リン脂質など
2.脂質は血中やリンパ管内においては様々な複合体として存在していて(LDL VLDL IDL カイロミクロン)場所場所によってその複合体の形態は変化している
3.体内の状態において、脂質をエネルギー源として体内に蓄積させたり、必要な時に消費したり、また構造体やホルモンなどの原材料となっている
3.脂質は糖質代謝(エネルギー代謝)を含め様々な代謝にも影響を受けるなど
まだまだよくわかっていないこともありこれらをもう少しシンプルにまとめてお話をして行きたいと思います

【リポプロテインリパーゼについて】私達は血中においては脂質は高分子(リポプロテイン)の状態で存在しています。末梢の血管内皮には筋肉や脂肪組織で作ったリポプロテインリパーゼという酵素をがあり、高分子リポプロテインから脂質を切り離す作用があります

LPLの活性が高いと血中の脂質の利用効率は高く、健康な状態で肥満なりにくいと言われています。

しかし糖尿病になり、インスリンの機能不全が生じるとリポプロテインリパーゼの活性が低下し、高脂血症になったり、末梢組織での脂質利用効率が悪くなり肥満になったりします

【肥満体の解消 体内の脂肪を使うためには】

前項からの続きですが、肥満は体内に過剰に皮下や内臓脂肪が蓄積した状態です

そしてこの余剰な脂肪を減らすことがダイエットのポイントになります

体内に蓄えられた脂質を分解して、動員するためにはリポプロテインリパーゼの活性が必要です

その活性を上げるためには、まず身体に余剰なカロリーを与えないことです

(そのキーは体内のインスリン分泌を抑えることにあると考えています)

極端な絶食(糖質制限)は危険ですが、糖質や脂質の過剰摂取を控え、適度で継続的な身体活動をしていけば、インスリンの分泌が抑えられ、身体が脂質を燃焼する状態にスイッチが入るのではないかと考えています

身体がエネルギーを脂質として蓄える生体の特性を変えることはできないのだから、貯蔵した脂質を必要な時に引き出せるように適度に飢えた状態を作ることが大事です

だから食生活の改善が必要なのです 

厳しい言い方ですが、はっきり言って余計なものを過剰に飲んで食べて、なんか特別なサプリや薬で身体が燃焼系になって痩せることができるなんて、栄養生理学的にみておかしいと思いませんか?

いざと言う時に刀をサッと抜くことのできるサムライのような切れがある強く美しい身体を作っていきましょう。

*なにか個別にご意見やご質問がある方はどしどし書き込みして下さい

【脂質代謝について その2】以前から話をしているように私達は体内の脂肪細胞に脂質を蓄えています

そこから脂質を引き出す際に必要な酵素がリポプロテインリパーゼ(LPL)です

この活性に関与していると言われているのが、インスリンです

しかし常に過剰な栄養状態にいるとインスリンの機能不全状態になり、LPL活性が低下し、脂質から脂質を動員出来なくなってしまいます

つまり身体に蓄えた脂質が使われなくなる

これが肥満の病態です

【脂質代謝について その1】私達はエネルギーの蓄えのために脂質を体内に貯蔵し、エネルギーが枯渇して必要な時や、また身体の構造体やホルモンを作るために原材料として脂質を動員したりしています

全身のいろんな臓器や組織で脂質を利用するために、血液中においては、輸送体と結合して存在しています。それがカイロミクロンであったり、悪玉と言われるLDLであったり、善玉と言われるHDLだったりします。

先天的な因子もありますが後天的に脂質代謝の乱れが生じると、このバランスが崩れ血中のLDLが上昇し、高脂血症(主にコレステロール中性脂肪の2つがありますが)を引き起こします

これが長期間続くと動脈硬化を引き起こすリスクファクターのひとつになります

一度なってしまった高脂血症代謝がその状態でセットアップされているので簡単には元には戻りません

コレステロール血症の治療薬💊の主力製剤にスタチンという薬があります

この作用機序は肝臓でコレステロールを合成するのを抑えてしまうことです

確かにこの薬は効きますが、やめてしまえば元の状態に戻ってしまうのは当たり前のことだと思います。

【高コレステロール血症の治療1】皆さんもご存知のように血中コレステロール値(とくに悪玉LDL)が高いと動脈硬化血栓症を引き起こしやすくなると言われていますよね。

確かにマスデータなので、高コレステロール血症は動脈硬化のリスクファクターであることには間違いはないと思います。

しかし食事や運動でコレステロールを下げることは容易ではありません

実はこれ脂質の代謝異常なのです。

先天的な要因もあるかもしれませんが、概ね肝臓でのコレステロール代謝異常と考えられます。

コレステロールは私たちの身体の中にはなくてはならない脂質です。私たちは日々食事から摂取する量は僅かとして、体内にあるコレステロールを循環させ、モジュレートしながら再利用しています。

ですから一度セッティングが変わってしまった状態で身体の反応経路を簡単に戻すことはできないのだと思います。高コレステロール血症のメインの治療薬はコレバインみたいな吸収阻害薬でなく、肝臓におけるコレステロールを生合成を阻害するスタチン(メバロチンやリピトールやクレストールなど)です。

これは確かに聞きます。合成経路を止めてしまうのですから(私も以前内服していたことがあります)

ちなみに前に話をしたω3のEPAのお薬もありますが、これの効き目はもう一つです。

ではどうしたらいいのでしょう。これから更に自論を展開したいと思います