その53 ATPと言う高エネルギー物質
前章でもお話ししましたが、私達の体内の細胞の中では絶えず休まず様々な化学反応が起きています。そしてその反応のエネルギーの源となっている物質がATPです。
ATP(アデノシン3リン酸) はアデノシンと言う有機物質にリン酸がくっついた高エネルギー物質です。
このATPが水H2Oと反応してリン酸が外れる時にエネルギーが発生し、いろんな化学反応が起こす原動力になっています。
脳の活動や、神経を伝った情報伝達活動や、筋肉の運動や、呼吸や循環や消化吸収機能や身体の働きに必要な酵素やホルモンを作ったりすることなどなど私達の様々な細胞活動の根源になっているのです。
またこのエネルギー物質はリン酸が外れた状態に再びリン酸をくっつけることで再利用することができます。ATPは移動型のエコなモバイルバッテリーになっているのです。
そしてこの生きていく上でなくてはならないエネルギー源であるATPを作る主な原材料となっているのが糖質です。
これから、私たちが生きていく上でなくてはならいATPを作る過程 (具体的な反応経路(カスケード)説明をしていきたいと思います