医師が勧める健康な身体創り

医学理論に基づく正しいダイエット法の紹介

その41 糖質6 糖代謝の概略

それでは私達の体内における糖質の動態について簡単にまとめていきましょう。

1.口から摂取した炭水化物や糖質は口腔や消化管内に分泌される消化酵素によって、単糖類(ブドウ糖など)に分解されていきます。

〜 口から食べた炭水化物を細かく糖質に分解していきます。

2. 食べ物が胃を通過し、十二指腸に入り、膵臓からの消化液(アミラーゼ)と混ざって更に細かく分解され、小腸にたどり着くと分解されたブドウ糖は速やかに小腸粘膜上皮より吸収され門脈の流れによって肝臓に到達します

〜 消化や吸収においては、胃、十二指腸、膵臓、そして吸収の場である小腸が大事な役割を果たしています

3.肝臓においてブドウ糖インスリンの作用で肝細胞内に取り込まれグリコーゲンとして蓄わえられ、必要な時に応じてグルコースとして放出されます。余剰な糖質は脂質として変換し、体内に貯蔵されます。また肝臓においては飢餓のような事態においては脂質や蛋白質からブドウ糖を合成(糖新生) する能力を持っています

〜 糖代謝に関わるメインの工場が肝臓と言う臓器です

4. このように、体内には膵臓を始め、インスリンやグルカゴン、その他、糖質代謝に関わるホルモンが多数存在していて、その代謝において密接に関わっています。

〜 糖代謝においてはホルモンの働きも大きく関わっています。

5.ブドウ糖は全身のありとあらゆる細胞で利用されますが、特に利用率が高い臓器が脳と筋肉です。また筋肉は肝臓と同様、ブドウ糖をグリコーゲンとして保持する能力があります

〜 私達は脳や筋肉でたくさんのブドウ糖を使っています。また筋肉にはブドウ糖を蓄える機能があります。そう言う意味においてはやはり運動は大切です。

これが、私達の身体の中でのザックリとした糖代謝の概要です。

私達が身体の仕組みや働きを知ることによってより正しい身体の使い方が分かるかもしれません。

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