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【高コレステロール血症の治療1】皆さんもご存知のように血中コレステロール値(とくに悪玉LDL)が高いと動脈硬化や血栓症を引き起こしやすくなると言われていますよね。
確かにマスデータなので、高コレステロール血症は動脈硬化のリスクファクターであることには間違いはないと思います。
しかし食事や運動でコレステロールを下げることは容易ではありません
実はこれ脂質の代謝異常なのです。
先天的な要因もあるかもしれませんが、概ね肝臓でのコレステロールの代謝異常と考えられます。
コレステロールは私たちの身体の中にはなくてはならない脂質です。私たちは日々食事から摂取する量は僅かとして、体内にあるコレステロールを循環させ、モジュレートしながら再利用しています。
ですから一度セッティングが変わってしまった状態で身体の反応経路を簡単に戻すことはできないのだと思います。高コレステロール血症のメインの治療薬はコレバインみたいな吸収阻害薬でなく、肝臓におけるコレステロールを生合成を阻害するスタチン(メバロチンやリピトールやクレストールなど)です。
これは確かに聞きます。合成経路を止めてしまうのですから(私も以前内服していたことがあります)
ちなみに前に話をしたω3のEPAのお薬もありますが、これの効き目はもう一つです。
ではどうしたらいいのでしょう。これから更に自論を展開したいと思います