医師が勧める健康な身体創り

医学理論に基づく正しいダイエット法の紹介

皆さんはご飯を食べた後に身体が重くなったり、だるくなったりすることはないですか?

私達は糖質(ここではその基本となるブドウ糖として考えます) を摂取すると身体の中でどんなことが起きるのでしょうか?医学的に少し考えてみたいと思います。

最初にお話したように糖は生体のエネルギーの源です。先ず口の中に入った段階で味覚のセンサーが作動します。さあ糖が入って来た!身体の中に糖を取り込むぞ!と身体の工場🏭が働き出します。

迷走神経を介して、消化管が動き出し、唾液や消化液が分泌され始めます。

その後、胃で消化された食べ物が十二指腸を通り、消化液と混ざって小腸に辿り着きます。

糖は小腸粘膜から速やかに体内に吸収され門脈という血管に入り、肝臓に向かいます。

肝臓は人体における栄養に関する最大の貯蔵庫であり、いろんな物質の代謝を行う工場です。

(糖代謝における中心的な臓器が肝臓です)

私達は肝臓において糖を貯蔵していて、必要に応じて出すようにしているのです。

そしてその大事な糖を細胞内に取り込む際に必須なホルモンがインスリンです。

インスリンが無いと私達は糖を細胞内に取り込むことができずに、細胞が枯渇してしまう危機に陥ってしまいます。

私達は安定して活動するために、身体の中で絶えずガソリンが切れないように、常に血糖値を一定に維持しているようにしています。しかし私達は常に食べ物にありつけるわけではないので、取り入れた栄養を肝臓を中心として一旦、身体の中に貯め込んでおいて、そこから小出しに使っている生体システムを有しているのです。そのためいろんな代謝経路から血糖値をあげるためのホルモンがいくつかあります。

しかし面白いと思うことが、このように生体は糖質を取り込んでエネルギーチャージをするために、またエネルギーを使っていろんな活動をしているのです。