医師が勧める健康な身体創り

医学理論に基づく正しいダイエット法の紹介

その47 糖質

よりよいダイエットを知るためには先ず私達の身体の仕組みをしり、栄養を知り、食べ物のことを知らなければなりません。 今回は糖質の基本形であるブドウ糖についてのお話をしましょう。ブドウ糖は私達人間のあらゆる細胞における生命活動の基本的なエネルギー源です。俺の身体にはブドウ糖なんて関係ないと言う人がいたら、その人は人間ではありません。 老若男女、人種を問わず皆、体内でブドウ糖をフル活用しています。私達の細胞内細胞質の嫌気性経路とミトコンドリア内の好気性経路の代謝経路を使ってブドウ糖を分解して、ATPという高エネルギー物質を作り出しています。このATPは、あらゆる細胞が生きていくための活動エネルギーの素になっています。だからこそ糖質はとても大切です。 私達の身体は常に定常で働けるように血液中の血糖値を一定に保つ機能を有しています (飢餓の際には体内の別の栄養素を糖質に変える働きを持っています) また私達が体内に貯めておける糖質量は限りがあるので飢餓の際に備えて余分に取り込んだ栄養素は脂肪に変換して体内に貯蔵しています。これが肥満の原因になります。それではダイエットをする際にどんな糖質を、どれくらい、どのように取ったらいいのでしょうか?考えて行きたいと思います。