その32 ベッドサイドで
何故私が栄養の大切さを訴えるのか?
それは、生死に関わる重症な患者さんをベッドサイドで見てきたバックグランドがあるからです。
消化器系の手術で長期間、口からご飯が食べられなかったり、腎機能不全や肝機能不全で栄養代謝機能がガタガタになったり、そんな時、正しい栄養サポートが何より大事です。それを怠っては患者さんは決してよくならないし、残念な結果になってしまいます。
私はその時、栄養や食べることが生きていく上でいかに大事なことを改めて実感しました。
その人のコンディションに応じて、どんなカロリーや栄養が必要で、それをどう与えるのか?
私達が普段、無意識に毎日、口からご飯を食べていることは物凄い大事なことなのです。
昨年、私の大事な人が病院で逝去しました。
専門の病院で最後まで良くしてくれたスタッフの方々には今ま感謝極まりませんが、絶食状態で1日末梢点滴ソリタT1 500mlを1週間以上されていたことに対しては私自身悔いの残る思いでした。皆さんも是非今一度、より良く生きていく上で栄養のことついてよく知って頂きたいと願います。