基礎栄養学 糖質編 その9 糖質の吸収について
糖質は私達の生命活動の基本的なエネルギー源だと言うお話を今までしてきました。
それでは具体的に私達が食べた糖質はどのように分解され体内に吸収されるのか見ていきましょう
1.先ず口の中で咀嚼され、唾液腺の中にアミラーゼなどの消化酵素によって分解が始まります
2.次に食道を通って胃に入ります。しかし意外にも胃の中ではあまり糖質は分解されません
3.そして胃から出て十二指腸です。ここで膵臓の外分泌腺から消化酵素(アミラーゼ)が、内分泌腺からインスリンが分泌されます。*インスリンに関してはまた後で詳しく説明します
4.糖質は消化酵素で最小単位に分解され、そのほとんどが小腸から吸収されます。
ここに大きなポイントがあります。
小腸から吸収された糖質は門脈と言う血管を通って一度、肝臓に入ります。ここでインスリンの作用と相まって肝臓の細胞内に糖質が蓄積されるのです。肝臓は糖質を貯蔵したり、必要に応じて引き出したりする万能倉庫なのです。
そうやって私達の血管内では、絶え間なく血糖値が100mg/dlくらいにキープされています。
私達はこの生理機構を理解した上で食事の仕方をについて考えなければなりません
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