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基礎栄養学 ~ 糖質編 その6 糖質代謝(2)

それでは簡単に私達の糖質代謝の概要についてご紹介しましょう

先ず、

1.口から摂取した炭水化物や糖質が口腔から消化管内に分泌される消化酵素によって、単糖類に分解されます。そのメインのものはブドウ糖グルコース)です。

2.ブドウ糖は速やかに小腸粘膜より吸収され門脈の流れによって肝臓に辿り着きます

3.肝臓は人体で糖代謝の中心となる臓器です。肝臓内でブドウ糖はグリコーゲンとして蓄えられ必要な時にグルコースとして放出されます。また肝臓においては糖質をいろんな物質に変換したり、飢餓の時には脂質や蛋白質からブドウ糖を合成します(糖新生)

4. 肝細胞を始めとして細胞内へのブドウ糖の取り込みや糖新生など糖代謝に関して様々なホルモンが糖代謝に関わっています。その代表がインスリンやグルカゴンであり、そのホルモンを産生している臓器が膵臓です

4.ブドウ糖を利用するのは全身のありとあらゆる細胞ですが、特に利用率が高い臓器が、脳と筋肉です。人体は特別な活動をしていなくても、生命を維持するために必要最低限のカロリーを必要とします。それが基礎代謝量です






皆さん肝臓が如何に凄い臓器か知っていますか?心臓や肺や脳と同様に肝臓が働かなくなるとそれは死に直結してしまいます
肝臓は物質の代謝を司る中枢臓器なのです
代謝においても肝臓は重要な働きをしていたす。肝臓は私達が消化吸収した糖を身体にグリコーゲンに変えて貯蔵しています(多少筋肉にもその機能はありますが)
しかし無限にストックをできるわけではなく、その量は総必要カロリー量のおよそ一日未満(半日超)ではないでしょうか?(1000kcal?程度?)
だから私達は半日もするとお腹が空いて餌を探しに行くのでしょう...