医師が勧める健康な身体創り

医学理論に基づく正しいダイエット法の紹介

coffee break 〜 美味しい料理

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ダイエットに関して、栄養や学問に関しての話ばかりをしていると、無味無感想で、楽しくなくなります

私は、美味しい食事を否定しているわけではありません

日本だけでなく世界にはたくさんの美味しい料理があります

これらは長い歴史を通して先人が培ってきた文化であり、芸術です

このような至高の財産を享受することも私達の人生を豊かにするポイントだとも言えるでしょう

だからこそ、身体のこと栄養のこと料理のことをよりよく知り、長い間、健康で豊かな食事ができるようになりたいものです

coffee break 〜 美味しい料理

ダイエットに関して、栄養や学問に関して話を進めていると、無味無感想で、楽しくなくなります

私は、美味しい食事を否定しているわけではありません

日本だけでなく世界にはたくさんの美味しい料理があります

これらは長い歴史を通して先人が培ってきた文化であり、芸術です

このような至高の財産を頂くことも私達の人生を豊かにする宝物だとも言えるでしょう

だからこそ、身体のこと栄養のことを知り、長い間、健康で豊かな食事ができるようになりたいものです

糖質代謝について

前項でも述べましたが、糖質特にブドウ糖は私達の最も基本的なエネルギーの源であり、私達は糖質を摂取、吸収し、体内に蓄え、常に合成したり分解したりしながら生命活動を営んでいます。私の身体の中では、生命活動の維持のために絶えず絶妙な糖質代謝が行われ続けているのです
昨今、糖質制限だのすすめで糖質が身体に悪いかのような印象も持ってしまいますが糖質自体が悪いのではありません。私達の取り方が間違っているだけなのです
また何らかの身体の支障により、糖質代謝に障害が生じた時には、その取り方にも工夫が必要です

ここでは糖質代謝に関わる身体の仕組みについてご紹介したいと思い明ます

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ご紹介したいと思います

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Tea time ~ このブログの趣旨について

なぜこのブログを開催しているのか?改めて皆さんにその趣旨についてお伝えしたいと思います

それはずばり、食や栄養の本質を追求しながら、本当に体に食事やダイエット法を確立し、それを実践することによって、人がより健康になり豊かで幸せな生き方を探す道標を作ることです

医学や栄養に関する情報が多様化し、いろんなダイエット方法や健康法が唱えられていますが、その真偽を見極めることは容易ではありません。何が本当に正しいのか?何が身体にいいことなのか?そのために考える術が必要です

私たちが健康になるのも、元気になるのも食が基本です               私達の身体も私達の人生も作るのは私達自身以外にはいません

このサイトにおいて今までの私の医者として学んだ知識や歩いてきた経験を振り返りながら、より確かなものをまとめて皆さんにお知らせしたいと思います

それが医者としての私の仕事の一つであり、ライフワークです。皆さんのご参加楽しみにしています

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基礎栄養学 ~ 糖質編 その5 ブドウ糖について

糖質の中で私達にとって最も中心的な位置に存在しているのがブドウ糖です。
私達人間は全身の細胞においてブドウ糖を最も基本的な生命活動のエネルギー源の単位として活用しています。

私達の細胞は細胞質内においては解糖系によりブトウ糖を分解して、その一部がミトコンドリア内においてTCA回路(クエン酸回路)に入り、ATPに変換されエネルギーとして使われています

私達の身体は常に生命活動を維持できるように如何なる状況の時も(満腹の時も空腹の時も)安定したエネルギーの供給源としてブドウ糖血中濃度をほぼ一定(100mg/dl)に保つ驚異的なメカニズムを持っています

このように人間が生きていくためには血糖の維持が必要不可欠ですが、もしかするとある意味、私達はこの機構を維持するために日々いろんな活動をしているのかもしれません
それほどまでに私たちにとってブドウ糖はなくてはならない大事な栄養素です。糖質制限ダイエットなどで、昨今あたかもブドウ糖が悪いものような印象もありますが、決してブドウ糖自体が悪いわけではありません。あくまで私達人間がいかにその大事なブドウ糖お付き合いしていくのかということが問題なのです。

もっとブドウ糖のことを学んでいきましょう

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その38 糖質編3 糖質の基本物質ブドウ糖について

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糖質の種類については前項で、簡単にまとめましたが、その基本構造となる単糖類には、ブドウ糖 (グルコース) 果糖 (フルクトース) 脳糖 (ガラクトースト)と三種類の糖があります。私達はその中において生命活動のエネルギー源の源として、主にブドウ糖を活用しています

これから、その基本エネルギーであるブドウ糖について、お話をしていきます。

私たちは食事により、体内にいろんな糖質を取り入れ、体内に蓄積し、そこから必要に応じてブドウ糖を引き出し、細胞が生命活動を行う際においてエネルギー源として使っています。(後程ご紹介しますが、私たちの身体は必要に応じて脂質やタンパク質からもブドウ糖を作ることができる凄い機能(糖新生能力)も有しています)

最初にブドウ糖の基本構造を表しました。ブドウ糖は炭素Cが6個環状につながった6炭糖の有機物質です。何度も繰り返しますが、私達はこのエネルギー体を身体の中に取り込み、貯めて、使って、絶えず止まることなく、私たちの身体は機関車のように走り続けているのです。もし私たちの身体の中から一切のブドウ糖が無くなってしまったら、私たちの活動は停止してしまいます(それはすなわち死を意味します)

それほどブドウ糖は私たちの身体に無くてはならない必要不可欠な基本栄養素なのです。

ブドウ糖は私達の糖質エネルギー代謝の中心的な物質なのです。

 

 

 

その37 糖質の過剰摂取のリスクについて (世界的な論文から)

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世界の一流科学雑誌のLancetで先日(2017.8.29)糖質の過剰摂取が、心血管疾患のリスクとなりうることが発表されました

⇒ 『Associations of fats and carbohydrate intake with cardiovascular disease and mortality in 18 countries from five continents (PURE): a prospective cohort study

PURE = The Prospective Urban Rural Epidemiology study

Interpretation
High carbohydrate intake was associated with higher risk of total mortality, whereas total fat and individual types of fat were related to lower total mortality. Total fat and types of fat were not associated with cardiovascular disease, myocardial infarction, or cardiovascular disease mortality, whereas saturated fat had an inverse association with stroke. Global dietary guidelines should be reconsidered in light of these findings. 

この前向きコホート研究は、5大陸18カ国の心血管疾患のない35~70歳の135000人以上を対象に行われました。研究結果は欧州心臓病学会(ESC)の総会で発表され、同時に『 The Lancet 』にも発表されました。

 

検証済み食物頻度アンケートを用いて研究対象者の食事の摂取量を記録し、対象者は栄養素(炭水化物、脂肪、タンパク質)によるエネルギー摂取量の割合(%)をまとめて、心血管疾患に関するリスクを検討されています

 

研究の結果、

1.炭水化物の摂取量がより多いことは全死亡リスクがより高いことと関係する。

2.炭水化物の摂取量が最も多い人は、摂取量が最も少ない人と比べて、比例的リスクが28%上昇。ただし、心血管疾患リスクまたは心血管疾患による死亡についての差は観察されなかった。

3.逆に、総脂肪と各種脂肪の摂取は全死亡リスクがより低いことと関係する。

4.飽和脂肪摂取量がより多いことは脳卒中のリスクがより低いことと相関する。

5.脂肪ではなく炭水化物が死亡リスクの上昇と関係しているというPURE研究の結果に鑑みて、世界の食事ガイドラインの修正を再検討するべきである

 

この論文の背景にはいくつかのストーリーが考えられます。これは全ての人に通じることではありませんが、糖質の取りすぎが身体(特に循環器疾患のリスクになる)に良くないことはよくわかります。糖質の過剰摂取はいろんな臓器に負荷をかける可能性があります。また脂質、特にいい脂質を取り入れることが脳血管疾患始め病気の予防にも繋がると言うこともリーズナブルなストーリーです。この研究結果からも、私たちは普段の食事において糖質の取り方についてもう少し注意した方がいいかもしれません。